建築家・飯沼竹一のブログです。暮らしや住まい、家や建築、街などを通して見聞きしたこと、日々感じたこと、考えたことなどを気儘に手記にしています。四方山話も含めて呑気に続けて行こうと思います。 ご意見ご感想などお願いします。
新たな宅地造成を規制すべきだ
先日、「鎌取の家」を見学したいという相談者があり、1年ぶりにお邪魔することのななりました。
http://www.atelier24.jp/work/kamatori.html
この住宅はかなり昔の住宅開発地にありますが、近年は老朽化した住宅が多く、建替えや古家の売り出しがある地域です。
この「鎌取の家」も、元の敷地所有者が相続のため、古家を解体して更地にして売り出した物件です。それを施主と私どもで不動産屋さんの紹介を受けて、価格が安いながら上手くプランニングすれば計画が成り立つことで購入してその上で住宅を建てたものです。
北向きの敷地と周囲の道路が4mと狭いのがデメリットでした。

ですが駅から徒歩8分で、緑豊かな静かな環境が魅力です。
しかしながら、
この敷地と同様この住宅団地は、空き家が目立ち土地自体が安くなっているのが実情です。

さて、添付の写真です。
この「鎌取の家」の計画をしていた3年前から、宅地造成が始まっていました。
ここだけではなく、この周辺は何カ所か、大規模な造成が今も進められています。
これだけ、空き家が増えることが問題になっているのに、古い住宅団地の隣に、新たに雑木林や畑をつぶして、新しい宅地をつくっているのです。
新たに道路をつくり、下水道本管と水道本管を新設して…このインフラは千葉市の所有になります。
電気や都市ガスは各企業のインフラでしょうが、最終的には我々が支払う料金体系に組み込まれます。

これらの住宅が一気にたくさん供給されることで、近隣の小学校、中学校が影響を受けます。
そして、
新しい道路と均質な宅地ができ、その上にハウスメーカーの住宅展示場の様な住宅街が、全国どこにでも同じように誕生するのです。

以前にもこのブログで話してきましたが、人口減、世帯数減に入った日本、それでなくても空き家率が急増している状況下で、これ以上新しい宅地を増やしてどう言うメリットがあるのでしょうか。
ただ単に空き家対策に目を向けるのではなく、建売のマンション、アパートも含めて宅地造成の規制を厳しくしてほしいと思います。
この「鎌取の家」のように、古い宅地を利用して新しい住宅を建てる、あるいは増改築して新しい住民に移り住んでもらう、など古くなった住宅地を再利用することが空き家問題を解決する一手段だと考えます。
そして、国も自治体もこれからの公共インフラの維持管理を早急に見直すべきだと考えます。
古い住宅地の水道や下水道、道路だって維持管理をしていかなければならないのですから。

宅造

宅造


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テーマ:建築 - ジャンル:学問・文化・芸術

オフグリッドという考え方
先日、JIA(公社・日本建築家協会)関東甲信越支部の住宅部会会員で友人の湯浅剛さんの事務所にお邪魔しました。
住宅部会の仲間と見学を兼ねて暑気払いもしました…(笑
えねこや

自宅隣の古い住宅を買い取って、事務所にリフォーム。
太陽光発電パネルと温水器を屋根に載せて、使うエネルギーを自前で作っています。
電力会社からの電気が引かれていない(オフグリッド)が特筆です。
住宅をリノベーションした事務所は、断熱性能もよく、この暑さでも快適です!

えねこや

「グリッド」とは電力会社の送電網のこと。発電した電気を売電せず、自給するのが「オフグリッド」です。

湯浅さんの事務所では、築40年の古住宅を減築し、スケルトンリフォームして事務所として使っています。キッチン、洗面、浴室、小屋裏部屋などがあるので住宅としても使える計画だそうです。
切妻屋根を南面に向けた片流れ屋根に改造して、その屋根に太陽光発電パネルと太陽熱温水 器、トップライトなどを南向きに設置してあります。発電した電気は自動車に使う鉛蓄電池を48個つなげて蓄電池として利用し、夜間、雨の日でも電力不足にならない様に計画されています。

えねこや

えねこや

給湯の熱源は、都市ガスやプロパンガスを使わず、太陽熱利用の温水のみで賄っています。
また ペレットストーブを設置し、木質バイオマスの活用によるCO2排出削減を実践しています。
建物の温熱環境もしっかり計画された上で、夏の日射遮蔽や通風の確保、冬の太陽熱の取り込みなど様々な工夫によって、夏涼しく、冬温かい、人と環境に優しい小さな建築です。
多くの人が興味を持ってくれることを願います。

一般社団法人えねこや
http://enekoya.com/

えねこや

えねこや


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宮城、福島の復興を視察してきました(その2)
引き続き、宮城、福島の復興の視察です。
2日目は、福島に行きました。
この視察はJIA(日本建築家協会)福島地域会の方が企画してくれた丸一日バスによるツアーです。
JIAの全国にある住宅部会の全体会議の前日に実現したもので、私は3.11以降に福島に行くのは初めてでした。
これまで映像で見てきた被災状況を目の当たりにして、福島のご苦労、不幸を改めて考えさせられました。



南相馬みんなの遊び場
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とんがり屋根が可愛い外観。意匠的、構造的にも素晴らしい建築だと思う。

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エアコンの効いた室内の砂場。
おとなしい子ども達が印象的だった。
施設を案内していただいた南相馬市役所担当者の方が、南相馬市はもう被災地ではないので静かに見て欲しいとの言葉がなおさら悲壮感を感じました。



国道6号線からの車窓
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人が消えてから5年。
放置され、朽ち果てていく住宅や商店。
放射線空間線量は2
μSv/h前後か…東京の25倍から30倍くらいの線量。

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国道6号線は自動車通行のみOK。
各交叉点は侵入できない様にバリケードされています。



避難区域に指定されている冨岡町
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JR常磐線冨岡駅の現状
津波によって駅舎、線路が流されてしまって、何もない広大な空き地に汚染バッグ(除染した土を詰めた土嚢)が整然と仮置きされていました。
白いテントの建物は、高濃度に汚染された船や建造物を解体する施設との説明を受けました。
オウムのサティアンのように何だか不気味です。

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時間が止まったままの旧冨岡幼稚園。
園長先生が被災時の様子、その後の避難生活、生活再建などを率直に話してくださいました。


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震災時のままの園舎。
みんな着の身着のまま逃げたことが分かる。その時別れたまま再会できない園児や先生職員が大勢いるとのこと。

いわき市関船団地

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復興公営住宅。
JIA福島地域会の辺見三津男氏の設計。
国産材からつくられるWOOD.ALC(外壁用木製集成材)を外壁に利用しています。
こういう温か味がある復興住宅が実現できることに少しだけホッとしました。

この後、郡山に移動し、懇親会をしました。
次の日は、全国の住宅部会の会議をしました。
会場は希望ヶ丘プロジェクトモデルハウス。
木質構法を用いた[小規模コミュニティ型の木造復興住宅モデル群で2015年のグッドデザイン賞を受賞しています。
http://www.g-mark.org/award/describe/42832
ここで、以下の議題を話し解散になりました。
・福島で原発の問題を考える。
・フクシマツアーの総括
・住宅部会としての今後の展開
・JIA 大阪大会の企画について

この3日間の視察は、濃密で改めていろいろと考えさせされ、また多くの刺激を受けました。
被災地はやはり自分自身の目で見て、耳で聞くことが大切だと感じました。

熊本にも早い時期に行ってみなければと思っています。

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宮城、福島の復興を視察してきました(その1)
今回の視察は6月25日~27日でした。
25日は石巻周辺から岩沼、26日は南相馬~いわき、27日は郡山~猪苗代に行ってきました。
なかなか、ブログUPできずにいて気がかりだったのですが、ようやく振り返ることができました。
あまりタイムリーではありませんが記録として記事にしておきます。

JIA(日本建築家協会)関東甲信越支部の住宅部会のメンバー10人が参加しました。
今回のこの視察に協力いただいたのは、手島浩之氏はじめJIA宮城地域会の方々で、
当日も案内同行してもらい大変助かりました。
この場を借りて感謝申し上げます。


先ずは、北上川河口沿いにある「にっこり団地地区」の高台集団移転事業
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ここの集団移転事業には宮城地域会の皆さんが大きく関わったもので、他地域の集団移転よりも住民の合意が上手くまとまった成功例です。それでも被災から5年経ちようやく住宅の建設が始まったところでした。
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自力再建住宅が先行して工事着工していました。この後に災害復興住宅や集会所の建設が予定されています。


大川小学校跡地
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生徒84名、教職員とスクールバス運転手12名の犠牲があった小学校。
震災遺構して保存される様です。

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卒業生徒たちが作った壁画。宮沢賢治の世界が遺されています。


雄勝地域の復興情報館

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コンテナを利用した桂作な建築。
雄勝は地形が急峻で多くの仮設住宅が他の地域に建設されたこともあり、この地に戻って生活を再建する住民が少ないようでもの悲しさを感じました。


女川温泉湯ぽっぽ(駅舎)
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坂茂氏の設計で女川町の復興のシンボル的な建築です。。
もっと周囲に開放された施設の方がこの場に合っていた様に感じましたが…

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 テナント型商店街として整備されたシーパルピア女川。土曜日と言うこともあってかなり賑わっていました。各建築と建築の繋がり、外部空間の構成が良かったです。


岩沼市玉浦西地区の災害公営住宅

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木造の平屋(一部2階建て)を基本として、災害以前の集落単位にまとまって暮らすことで、近所同士の声掛けなどのコミュニケーションが図れるとともに高齢者や子供の「みまもり」にも配慮した住宅となるように整備されています。
86棟210戸に集会場が併設されています。
完成が昨年5月ですから、比較的早い本設住宅が再建されたことになります。


このほか、石巻市内も1時間ほど歩きました。
私は昨年と3年前に訪れていますが、街並みとしてはあまり変わりないようにみえましたが、賃貸や分譲の集合住宅などが建設が進んでいる様で中心部では着実に復興が進んでいるように感じました。

それに比べて、やはり三陸地方はかなり遅れていることを実感しました。
昨年夏に家族旅行で女川から北上、南三陸、気仙沼まで行きましたが、高台移転のための造成工事に時間が掛かっていて、住宅建設が遅れているからです。

結局のところ、自分は何もできず、役に立つことができなかったもどかしさを改めて感じた視察になりました。


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こんな宅地開発をしている余裕は無い!
この間の日曜日に倅が所属するサッカーチームの東総大会という試合にコーチ参加しました。千葉市緑区の郊外にある小学校が会場だったのですが、グランドに隣接する雑木林がなぎ倒されて、かなりの広さで赤土が見えました。

この地域の近くには大規模なニュータウンがありますが、未だに計画の人口の半分も居住しておらず、造成後の空き地が長年放置されたままです。
この様な周辺状況の中、いくら民間開発と言っても不合理を大きく感じます。

賃貸住宅は、古くなったものから未入居になり、古くなった郊外の戸建て住宅も住む人がいなくなり、相続がなければ廃屋になる状況です。

すでに人工減少社会に入った日本で、住宅の大量供給は時代錯誤と言えます。
どれだけ空き家、空き室があるかご存じですしょうか。
平成20年の調査では総戸数約5750万戸で空き家率は13.9%で約800万戸です。
そして今後どれだけ空き家が増えるか…


宅地造成

宅地造成

交通の便があまあり良くない地域で、雑木林や森林を切り開き、宅地に造成して建売住宅を販売する。旧態依然としたデベロッパーの事業です。

こんな地球にも、日本にも,地域社会にも無益で環境を壊す宅地開発は慎むべきだと思います。
そして未だにこの様な安易で後先考えない宅地開発を続けるデベロッパーの企業としてのコンセプトが理解できません。
サスティナブル社会を目指す上で、行政的にもある程度の規制を掛ける必要があると考えます。

子どもたちの試合の合間に、この工事状況を見ながら暗澹とした気持ちになったのは酷暑のせいではありませんでした。
そしてアニメ「平成狸合戦ぽんぽこ」と同じ様な状況が40年近くも続いてる現実を考えました。



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解体される街角の古いビル
解体


事務所のすぐそばにあるビルの解体が始まりました。
「水産会館」という公益法人などが入っていたビルです。

元もと老朽化が指摘されていたところに3.11で被害を受けて、解体することになったようです。
大手ゼネコンSの設計施工と聞いていましたが真偽のほどは分かりません。

かなり洗練されたデザインで、この界隈の古いビルの中では群を抜いています。
築30年以上で耐震性も劣り、改修にも多額の費用が掛かるのであれば致し方ないのでしょうが、
それでも勿体ないと思うのは私だけでしょうか…


街角からまた一つ古くとも素敵な築が無くなり、長年あった風景が変わります。

寂しいですね。


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これなんだと思います?

先週末に文化財建造物の被害調査に参加したことを前のブログでお知らせしました。その調査の一つに習志野市にある「囲壁」(イヘキ:「くにがまえ」に「韋」)という個人所有の変わった建造物を見に行きました。

これはこの壁に作られた穴です。

挟間(サマ)という塀や壁に開けられた小窓(?)状のもので、城壁などに現存します。姫路城で三角形や四角形のものを"見た記憶があります。戦闘の際にこの穴から銃身を入れて銃撃するためのものです。

この建造物は、旧陸軍演習場内にあった軍事訓練用のものとのことです。
中国での戦闘を想定して作られたものとか…
現在なぜ個人所有になっているのか、分かりませんでしたが、当時の目的はいざ知らず、とても味わいのある門であり、囲い、壁であります。
マンションや戸建て住宅に囲まれた中で、ここだけ時代がタイムスリップしたような感じを受けます。
当初の目的とは違う環境で残された遺産ですが、良いものは良い!この先も是非とも残していただきたい文化財でした。

 
オーダーメイドの住まいをあなたに
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お詫び。
掲載した画像が本調査の目的外使用に当たるとのことで、JIA保存問題委員会から削除を求められました。
従いまして取り急ぎ画像を削除します。
このブログは飯沼個人のもので自分で撮影した画像を載せることも一つの目的ですが、このような形で画像を消去することはとても残念ですが、ご理解をお願いします。



文化財建造物の被害状況調査
 

雨降る先週末に東日本大震災よる文化財建造物の被害状況を習志野市、船橋市、市川市の範囲での調査に参加してきました。これは文化庁の復興支援事業による一環で、建築学会の歴史・意匠委員会に設けられた「災害特別調査研究WG」が実施し、歴史的建造物を後世残してて行くために被害状況を把握し今後の対処に活かしてもらうこと目的にした活動です。
その調査自体はボランティアによるものです。
この活動にJIA(日本建築家協会)にも協力の要請があり、とりあえずお手伝いの手を上げたところ、早速前記3市町村を4名で調査するよう指示受け参加したのです。
 

私以外のお三方は、JIAや建築学会でも著名な大先輩で、一緒に参加させていただき、大変有意義な調査となりました。
そして、普段見過ごしていた古民家や街角の建造物に改めてその美しさに感銘したところです。

それにして50年100年と長い年月使い続けられてきた建築物は、華やかさはないものの、実に艶やかであり重みがあります。特にいぶしの屋根瓦や煉瓦積み、格子戸や左官壁などは、今ではなかなか実現できないだけに貴重であり美しいものでした。

その美しさ、技術、時代背景、希少価値…可能な限り今後も残せたらいいなと思います。
そしてこの様な文化的価値のある建造物が少しずつですが増えることで魅力的な街並みになっていくことを期待します。

 

ーダーメイドの住まいをあなたに
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お詫び。
掲載した画像が本調査の目的外使用に当たるとのことで、JIA保存問題委員会から削除を求められました。
従いまして取り急ぎ画像を削除します。
このブログは飯沼個人のもので自分で撮影した画像を載せることも一つの目的ですが、このような形で画像を消去することはとても残念ですが、ご理解をお願いします。


結局解体ありき
赤プリ

震災前に赤坂プリンスに行く機会がありました。
間近で見るのも最後かと思い撮った写真でしたがすっかりを忘れていました。

先月31日に営業を止め、このあと解体するまでの3ヶ月ほどは被災者の避難所として利用するとのニュースがありました。
その被災者の受け入れ自体はこの大変な時期ですから、人道的にも評価し支持します。
しかし、それも結局は解体することが前提なのです。

そのような状況下、まだまだ利用できる、まして赤坂という場所のシンボルとしてあった有名建築を、経済的な効率という判断からだけで解体して良いのでしょうか?
本当に解体するしか選択肢は無いのでしょうか?

私たちは今回の震災で、古物から新しいものまで…道路も橋も港も、街や学校、膨大な数の住宅が破壊された現実を見ています。
日本のこれからの生き方を問われる状況下、これまでの様にスクラップアンドビルドを続けることに何も感じないのでしょうか。
これだけ大きな建築物を解体すればどれだけのゴミが発生するか…
そして新しい巨大ホテルを作るためにどれだけの建築資材が必要になるか…
進み出したら止められない公共事業じゃないのだから、もう一度再開発の是非を検討し直して欲しい!
もったいないという価値観を超えて、腹立たしくさえ感じました。


赤プリ

ーダーメイドの住まいをあなたに
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液状化の爪跡
連日、甚大な被害が報道されています。
息を飲み、絶句するばかりで…建築を設計する者として遣り切れない気持ちがますます大きくなってきています。
改めて被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。

液状化


液状化

一昨日の日曜日は、事務所の片付けや情報収集など得るために出社しました。この3日間はチャリ通です。
午後に「香澄の家」を見に行きました。液状化の被害が凄いとの連絡を受けていました。
幕張新都心を抜けて行くと、電柱が傾き、歩道に浮き上がった砂が堆積した被害が増えてきます。
稲毛海浜公園、幕張海浜公園など軒並み進入禁止になっていました。
マリンスタジアムもその広場の被害が大きく閉鎖されています。


液状化

幕張メッセ前を抜けて免許センター前から湾岸道路を越えて習志野市へ。
そこまでの道のりでは同じ様な歩道を中心とした被害でしたが、様子は一変します。
幹線道路にも路面にクラックが入るところが目につくようになり、歩道上はブロック塀などが倒壊しています。幹線道路から一歩中にはいると、路面は砂の山、山、山。多くの方がスコップを持って砂を移動させています。ちょうど雪かきのような…
「香澄の家」施主も同じように作業をしていました。
声を掛けると、「もう、見ての通りです!」「凄まじい力が働いたようで、地域全体が動いたか移動したような感じ…」「家の方は家具一つ、食器一つ倒れず被害は無いようです」というような話がありました。ただこの家もバス通り側の境界部分が歩道の沈下によって崩れ、フェンスが傾きました。


液状化

周囲の被害状況を歩いて見て回りました。
ブロック塀の類は半数以上が倒壊し、多くの家屋自体も大なり小なり傾いているように見えます。
明らかに地盤から浮き上がって傾いた新しい家もありました。何だか平衡感覚がおかしくなったように感じました。
未だに上下水道、ガスが不通のようです。トイレも近くの公園の仮設トイレを利用しているとのことで、早期の復旧が待たれます。

液状化はこの地域以外にも浦安でも大きな被害はを出しているようです。
ある程度は予想されたこととは言え、その予想を遙かに超えた被害を目の当たりにすると、建築家として建築を造る側の人間として大きな衝撃を受けました。




政府、自治体、その関係機関には、とにかく被災された方々の救護、救援を最優先に対応していただきたいと思います。
そして、ライフラインの早期の復旧を、被災建物、施設の直しを急いで欲しいものです。
私もできる限りの協力をする所存です。こんな時だから被災を免れた人が頑張って助け合いましょう。


追記。
習志野市のHP。ならしのNOW「東北太平洋沖地震情報について」

http://www.city.narashino.chiba.jp/narashino_now/index.html



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