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建築家・飯沼竹一のブログです。暮らしや住まい、家や建築、街などを通して見聞きしたこと、日々感じたこと、考えたことなどを気儘に手記にしています。四方山話も含めて呑気に続けて行こうと思います。 ご意見ご感想などお願いします。
地盤改良工事
「磯辺の家」の地盤改良工事に立ち会いました。
海岸に近く地盤があまり良くないので地上面から9m深くまで地盤に強度を持たせるために改良します。
セメントによる直径216.3mm長さ9mの杭状のものを構築します。
これを33本つくり地盤を安定化させ、その上にのる建物本体が沈下しないように改良します。
今回の工法はスクリューフリクションパイル(SFP工法)といって、従来の柱状改良という
セメントミルクと土を撹拌しながら掘削し、土の中にコンクリートの柱を造ってしまう工法に代わる比較的新しい工法です。
セメントミルクと土を攪拌させないので、汚泥の処理が不要になります。
1本目の試験杭で、支持層となる深さ9mでの地盤強度確認し、セメントミルクの充填料を確認して、施工指示しました。

地盤改良スクリューフリクションパイル

地盤改良スクリューフリクションパイル
鋼製の杭先端部材。回転させことで掘削し、目標深度でケーシングから切り離す。
ケーシングを抜きながらセメントミルクを注入する。

by takezo! http://www.atelier24.jp



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早春の中での地鎮祭
“磯辺の家“の地鎮祭でした。心配された天気も回復して幸先良い着工になりました。
祭壇のバックには隣家の梅が満開です。
おめでとうごさいます!
実は1月には工事着手したかったのですが、見積り不調で工事業者が決まらずで、ようやくこの日を迎えました。
ともあれ無事に完成引渡しができるように祈願しました。






by takezo! http://www.atelier24.jp
どうか住み続けてくだい
先日、''せんげん台の家''の一年点検に立会いました。クルマで出かけたのですが、早め終わったので、帰りに松戸の実家に寄ることにしました。
その途中、20年前に設計した"河原塚の家"の前を通ると、なにやら引っ越しのような雰囲気。
クルマを停めて声を掛けてみると、業者の方しかおらず、責任者の方とお話しでは、この家のオーナーが施設に入ったので、資産整理中であること。そしてこの家も売却するので、家の中の家財を処分しているとのことでした。
オーナーとはここ数年連絡が途切れていて、この家もしばらく誰も居ない様子だったので心配していました。
とても切ない気持ちになりました。
オーナーのこれからのご健康を祈りました。
そして、この家を購入する方が、引き続きこの家で暮らしてもらえることを願いました。
どうぞ、どうぞ、よろしくお願いいたします。

河原塚の家
http://www.atelier24.jp/work/kawaraduka_2.html





by takezo! http://www.atelier24.jp

ライフラインの敷地引込
「磯辺の家」の基本設計がまとまり、計画敷地に上水道と下水道が敷地内に引かれていなので引込工事をしました。
先日その工事に対し、引込位置、公設枡や水道メーターなどの位置や高さを確認しました。

この敷地は千葉市内の人気のあるの住宅地に位置していて、建築主も住環境が気に入っていてかなり前からこの地区での戸建て住宅を建てたいとの強い思いから、ようやく条件が適う敷地が見つかり購入に至ったとのことでした。
その後、ハウスメーカーではなく建築家に設計を依頼したいということで、縁があり当事務所に相談がありました。

その後、当事務所で敷地状況を調べ、施主、ご家族の要望や工期、コストなどのヒアリングを得て、ファーストプランプランを提示。そのプレゼンテーションをうけ正式に設計を依頼されました。
その際、当事務所の調査で前面道路にある下水本管の深さが3.4mあるということが分かり、その工事負担費用がこの土地の仲介不動産会社から聞いていた大まかな予算の倍近く掛かる見込みになりました。
通常であれば道路を3m以上掘削して、掘削面が崩れない様にシートパイルという山留をして本管から枝管を敷地内まで引き込むことになります。
山留の費用も高額ですし、工事日数も掛かります。
この件について不動産会社は、重要事項で給水下水道の引込工事が必要だと説明しているとの見解で、工事費についてはあくまでも一般的な想定だとの回答だったと建築主から聞きました。敷地の購入価格が高いこともあり、附帯設備に費用を掛けられない現状があり困っていました。

ところが、千葉市の工事事務所から紹介してもらった水道工事会社が、小口径管推進工法というやりかたで掘削深さを浅くできる工法でコストを抑えてくれる見積もりを出してもらえました。
渡りに船でこの工事会社に建築主が直接発注することで、当初の予算よりも多少高くなりましたが、どうにかこのプロジェクトが進められることになりました。

それにしても、仲介不動産会社は、仲介手数料を不動産販売価格の3%もとっているのですから、もっと丁寧に真摯に仕事をしていただきたいと言いたい。地元で仕事をしてればこの地域の上水、下水道の特殊情報くらい知っていて欲しいし、引込費用がどのくらい掛かるかくらいは実際調べてから仲介するべきだと考えます。


この「磯辺の家」は実施設計がまとまりつつあります。
近年の傾向通り、建物本体工事の工務店探しが大変なことなると予想されます。
無事来年5月末には完成に至ることを祈ります。


磯辺の家

磯辺の家


by takezo! http://www.atelier24.jp


「JIA建築家と考える 暮らしと住まい」セミナーのご案合
今週末に新宿でセミナーします!

テーマは「太陽の恩恵を受けて豊かに暮らす~遮熱、集熱を上手くコントロールした住まいづくり~ 」
伝統的な日本の家屋では軒を深く出し、夏の厳しい太陽光を遮り、冬には室内奥まで太陽光を入れて暖かく暮らしていました。このような工夫をふまえながら、より積極的に太陽の恵みを活かし、豊かで楽しく、省エネになる住まいを考えてみましょう。
ご興味のある方は是非参加ください!

今夏は猛暑続きでした。この先毎年のようにこの様な厳しい暑さがやってくるとなると、夏の暮らし方も見直すことも大事になると思います。かと言って冬は太陽光を無駄にできません。
太陽光の恵みを受けつつ、夏の暑さを遮る暮らしを提案します。

開催日:2018年9月22日(土)
時 間:14:00~15:30
会 場:リビングデザインセンター3F OZONE ウェルカムプラザ
   東京都新宿区西新宿3-7-1  新宿パークタワー
講 師:片倉 隆幸(片倉隆幸建築研究所)
    :小山 将史(小山将史建築設計事務所)
コーディネーター:飯沼 竹一(アトリエ24) 
参加対象者:一般・学生も含む
参加費:無料
定 員:20名(先着順)
お申込みはこちら(OZONE) https://www.ozone.co.jp/event_seminar/seminar/detail/565
主 催:(公社)日本建築家協会関東甲信越支部住宅部会
共 催:リビングデザインセンターOZONE







住まいの無料相談会
私も参加する千葉建築家集団TEAM043では、展示・無料相談会を4月17日~22日に開催します。
千葉市の「千葉市民ギャラリー・いなげ」が会場になります。

新築の計画はもちろん、リフォームや増築の計画や住 まいのお悩みなど、お気軽にご相談ください。

日 時: 4月17日(火)〜 22日(日) 10:00〜17:00
会 場: 千葉市民ギャラリー・いなげbusiness4.plala.or.jp/g-inage/
千葉市稲毛区稲毛1−8−35
参加費: 無 料
お問い合わせ:ご質問等は下記HPのお問合わせフォームへ

http://team043.com/%e3%81%8a%e5%95%8f%e3%81%84%e5%90%88%e3%82%8f%e3%81%9b/

※会期中、下記セミナーも同時に開催いたします。
セミナーその1  講師:牧野嶋彩子
21日 14:00~14:30
子育てを楽しむ住まい ~家事動線、子育て動線を意識した家づくり〜

セミナーその2  講師:磯野智由
22日 14:00~14:30
改修か建て替えか?




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私たちは千葉を中心として活動している建築家のグループです。今回、4回目の住宅相談会を開催いたします。
住宅の取得をお考えの方はメーカーのモデルルームなどを見学されるのが一般的かもしれませんが、設計事務所に依頼して自分だけの夢の家を実現させるのも一つの選択肢ではないかと考えます。
チームメンバーの設計した住宅の事例写真や模型などの展示をご覧いただくことで、我々の存在をより身近に感じていただければと思います。
具体的な計画がない方もお気軽にお越し下さい。

○ご相談の事例
Q1. 近々に家を建てる予定はないのですが、それでもイベントに参加させてもらっていいのでしょうか?
Q2. 近く家を建てようと思いますが、まだ土地が決まっていません。土地探しの段階から相談することはできますか?
Q3. 設計事務所に依頼すると設計料分高くつきそうな気がします、メリットはなんですか?
Q4. 古い木造賃貸アパートを所有していますが、リフォームしてアパートを続けるか、新たに建て直すか悩んでいます。専門家として事業計画も含めて相談できますか?
Q5. 中古マンションを購入して、全面的にリフォームして住みたいと思っています。物件探しからご相談できますか?

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コンクリートブロック塀の危険
松波の家#2のお隣さんの敷地に、南側の空き地のコンクリートブロック塀の一部が先日の強風の影響で落下しました。人的被害が無かったから良かったものの、人がいたらと思うとゾっします。

建築基準法では、補強などの措置がないコンクリートの塀の高さは
1.2m以下と決められています。
熊本地震で同じような状況下で、塀が崩壊して、一人が即死、もう一人が大怪我を負った人災がありました
。塀の所有の方、このような塀の側にお住まいの方、どうか、一刻も早い是正を進めてください。

ちなみに、松波の家#2は写真手前が敷地です。計画当初から隣地持ち主にクライアント及び土地仲介業者から是正するように依頼していますが、、、







テーマ:地震・災害対策 - ジャンル:ライフ

平等と公正
JIA住宅部会の月一セミナー。
私も普段の地域での活動を
紹介しました。
災害時の被害とその後の復興のスピードについて話しました。
その中で、平等と公正、、、
行政の平等ではなく、人としての公正を掲げたいと思いました。





平等と公正20180224




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二つの階段昇降機(つづき)
階段昇降機設置の続きです。
一つは、筆者の実家だったことを前回書きました。

もう一つは、実は筆者の自宅です。
自宅は築8年の2階建て木造住宅です。家族構成は夫婦、子供3人、義母の6人です。
始めから義母との同居が決まっていたので、その配慮をした計画でした。
1階の南向きに義母の寝室を配置し、浴室、洗面、トイレを近接しました。道路からのアプローチも含めてバリアフリーに対応した設計です。
リビングダイニングは明るく開放的でこの家の中心になるよう、階段、吹抜けを介した空間として2階に計画しました。
義母のことを考慮して、将来ホームエレベーターを設置するスペースも計画しました。

住み始めて、しばらくすると義母は元もと膝痛があり、手術することになりました。
手術自体があまり上手くいかなかったようで、その後リハビリに通う状況が続きました。
階段の昇降にも支障きたすようになり、エレベーターの設置を検討しました。

ところが、設計当初に製造販売されていた畳一畳分で設置できるエレベーターが法規制により、設置できなくなっていました。
これには困りました。様々なメーカーからカタログを取り寄せましたが、どうも我が家のスペースにあうエレベーターが無いのです。
そうこうしているうちに義母はいよいよ階段の上り下りができなくなりました。
そこで、階段昇降機の設置を検討しました。
それが、ちょうど、実家の昇降機設置と重なりました。
自宅の階段のスペースにも、やはり実家と同じメーカーの昇降機が一番フィットしました。

レールの曲がりも実家のものと同じ3カ所になりましたが、余裕を持たせた階段だったので上手く設置できました。

これによって、義母は朝昼晩と上下することが可能になりました。
写真は長男が足を骨折したときに都合よく利用できた様子です。

家づくりで大切なことは、将来を見据えて、家族構成が変わることや身体的な負担が生じることがあることに、その都度上手く対応できる配慮をしておくことです。
日頃、住宅相談やセミナーでそのことをアドバイスしていますが、今回の二例を通して実践できたことは、設計者として有り難いことでした。







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二つの階段昇降機
ちょうど一年前に、アトリエ24で設計した二つの住宅に階段昇降機を設置しました。

一つは、筆者の実家です。
両親の家ですが、母が頑固で設計者の意見を聞かず、1階に広間、台所と食堂、2階に寝室と茶の間というプラン構成になりました。
60半ばの頃ですから、本来ならば寝室と水場廻りは1階にすべきなのですが、聞く耳を持たなかったので、浴室トイレだけは強引に2階に計画してしまいました。そして、将来に備えてホームエレベーターを増築できる配慮も盛り込みました。
その母が心不全で5年近く闘病を続けてましたが、以外と足腰はしっかりしていたので、ホームエレベーターの増設を先延ばしにしていました。

昨年初めに、体調崩し再入院したときに、主治医から心臓に負担が掛かりすぎるから階段の昇降はさせられないので、1階で生活するか、ホームエレベーターを付けてからでないと退院させれれないと告げられます。
慌てて母に1階で寝起きする生活を説明しましたが受け入れません。エレベーターを付けて欲しいと言われました。しかしエレベーターを設置するには3ヶ月近く掛かることと、本人が早く家に戻りたいということから階段昇降機を提案しました。
母は当初はイメージがつかず不安がってましたが、昇降する様子のビデオを病室で見せたりして納得してもらいました。
でも母の容体は芳しくなく、主治医から身体も心臓も5年たち、それだけ老化していてこれ以上の治療は難しい。覚悟しておいて欲しいと説明がありました。

それでも家に帰りたいという母の希望を適えるために、階段昇降機を設置することにしました。
4社から設置の可否と見積をとり、実家の階段廻りの条件に合うメーカーを選びました。
階段昇降機は直線階段であれば、比較的容易に製作設置できます。それが折れ曲がりのある階段の場合は、椅子を昇降させるレールをカーブにそって曲げる必要があるので、その製作に時間と費用が嵩みます。当然のことながら椅子に座って昇降したときに機械や身体が壁や手すりに当たらない寸法があることが必須条件です。
アトリエ24では階段廻りには余裕を持たせた設計を心がけているので、この点は問題無く設置できました。メーカーに無理を言って3週間で製作、設置してもらいました。

ところが母の容体がますます悪くなり退院自体難しくなりました。
そこで主治医と相談して3時間の外出許可をもらって家に連れて帰りました。
車いすから昇降機椅子に乗り移り2階の茶の間に行けたことにとても満足していました。
昇降機自体も冷たいイメージだったのが意外にそうでもないと喜んでしました。
そして自分が死んだら父には邪魔だからレールごと外すように筆者に依頼しました。
結局この昇降機を利用したのは、その後に桜の咲く頃に外出許可をもらって帰宅した一度になりました。






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