建築家・飯沼竹一のブログです。暮らしや住まい、家や建築、街などを通して見聞きしたこと、日々感じたこと、考えたことなどを気儘に手記にしています。四方山話も含めて呑気に続けて行こうと思います。 ご意見ご感想などお願いします。
絶好の野球日和と観戦日和
27日の午後、野球の所属チームの試合があった。
午前中に仕事の打合せがあったが、メンバーが9人ピッタリで、猛暑の中でのゲームなので、監督から交代要員を請われて、急遽試合会場に向かった。

到着後すぐにユニフォームに着替えていると、「審判員が絶好の野球日和だね~♪」という声が聞こえた…
時間は午後1時。雲一つ無い青空。着替えただけでドッと汗が噴き出す。監督に今日はベンチに最後までいるからと言うと、他のメンバーたちが「早くオレと変わってくれ~」てな具合。普段なら変わるようなそぶりも見せない連中が…(苦笑

結局4回から出た。
試合の結果は、まぁ、皆ケガ無く楽しめたと言うことで…(笑





それとは別に昨日、千葉ロッテマリーンズのゲーム観戦に行った。
相手は楽天イーグルス。

8-2の快勝で気分も上々だったが、それ以上にナイター観戦の気持ちよさ。そしてサービスの良さだった。

数年前までは巨人ファンだった自分としては、神宮球場での観戦があるものの、東京ドームが多かったから
マリンスタジアムでの爽快さを、改めて満喫した。
蛇足だが、もちろん生ビールが最高に美味かった!

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これは、おまけ画像!
相手チームは、主力が20前半で、有名高校野球部出身者など助っ人でいて、まぁ大振りせず基本に忠実でいやらしい攻撃をしてくる…おじさん達相手に!! 逆立ちしたって勝てるわけ無い…(笑

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住宅の大量供給時代の終焉
今年になり中小、新興のマンションデベロッパーやハウスメーカーの倒産が急増している。そしてその余波もあるのだろう、かなりの地場の施工業者も破産、廃業に追い込まれている。
おそらく、このような企業の倒産が秋以降ピークになると想像できる。
http://www.e-sumaisagashi.com/new_page_122.htm
 



事務所の近所でまたマンション建設のための再開発が始まったようだ
後ろに見えるマンションは、1年前に完成したが、まだ10数個以上が未入居


建築基準法の改正による確認業務の厳格化は、官製不況と言われるほどの影響があった。
だが、これは住宅供給側の倒産時代の引き金だったと言えるだろう。もちろん既に報道されているように、米国サブプライムローン破綻による日本の不動産市場への資金流入が止まったことによる影響も大きいのだろう。
しかし、様々な要因が言われようが、需要と供給のバランスが崩れれば問題が顕著になるのは、火を見るよりも明らかなことだ。

日本の住宅市場は既に飽和状態であることは、このブログでもこれまで何度か触れてきた。
経済的な観点から見れば深刻と言える少子高齢化社会に突入した。もうすぐ世帯数の減少が始まるなかで、住宅のストックは世帯数を数百万戸も上回る数が存在する。既に日本は数だけで話をすれば、これ以上新しい住宅を造る必要がないのだ。

総務省統計局の発表によれば、平成15年の総住宅数は5389万戸、5年間で7.3%増加している。これに対して総世帯数は4726万世帯である。400万個も過剰なのである。
この統計は5年ごとであり、平成20年の統計はおそらく現在集計中であるはずだが、これまで過去の推移を見れば、更に供給過剰なの状態が進んだのは明らかであろう。

もちろん、老朽化した住宅や耐震性に問題のある住宅など、個々に建替えやリフォームすべき住宅も相当数あり、このニーズは別に考えることが肝要である。
それでも新築の住宅を供給側企業の都合で建て続ける時代は、もう終わった!
と言うよりも、終わりにして欲しい!

雑木林を削り、田畑を造成し、街を再開発の名の元壊し、多くの宅地やマンションを建てて販売するというスタイルはもう成り立たない。

賃貸住宅も同様である。
ワンルームマンションや郊外の2DKを主とする2階建てアパートなどは、まだまだ大量に建設され続けているが、どこの賃貸住宅でも入居者募集の公告や看板が出ている。
アエラ最新号では、不動産投資信託「REIT」も破綻寸前であるとリポートしている。
投資目的の賃貸住宅なんて、どう考えてもその利潤が長く続くとは思えない。そして今後の展望など見えないはずだ。

社会の変革は、誰も予測できないほどのスピードで動いていて、ほんの少し前まで花形産業であった分野も安穏としていられない時代になった。

昨今、デジカメの台頭により、カメラフィルムは一部の特別な需要を除いて、急激に利用が無くなった。業界大手の富士フイルムは、その主力業務から、他の事業に転換しているようだ。中島みゆきと松田聖子が出演してるTVCMをご存じだろうか?今や富士フイルムが化粧品を製造販売しているのだ。

住宅を供給する事業は、本来はもっと早く整理縮小される分野であったはずだ。
それが一部の権力や既得権益により延命されてきたと言えるだろう。

しかしながら今回ほど厳しい状況は無いと思う。それだけこの日本という国には余裕が無くなったのであろう。
そして、この変革の機を逃してしまえば、国民の負担は更に増えることになるはずだ。
これまで、国や地方自治体が所有してきた住宅は、維持管理にきゅうきゅうとしている。もはや整理縮小して、土地だけが二束三文で民間に払い下げられる。その損失は結局のところ税金で穴埋めされるのである。

前にもブログで述べたが、新しく開発された分譲住宅地、あるいはマンションができれば、その増えた分の古い住宅やマンションが不要になるのである。
ただ単に資本主義経済だから仕方のないこと、と言っていられたのもこれまでの社会に余裕があったからと言えないだろうか。
もういい加減、スクラップアンドビルドは止めにしたい。

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千葉市の稲毛にある国所有の職員住宅地
鉄筋コンクリート造5階建ての集合住宅が、緑豊かな広大な敷地に約40棟くらい列ぶ。現在全て空き家状態。
それでも公務員の職員住宅建設は適当な理由付けにより予算が付きまだまだ続くのだろう



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シャレにならないJIS、JAS法違反
食品や建材の偽装事件がウンザリするように連日報道される。

昨日は、ブラジル産鶏肉を国産(岩手産)と偽って、小学校給食向けに出荷した精肉店店主が、TV取材を受けていた。

鰻や牛肉と同じで、まったく悪びれる様子もなく、“何処も同じようにやっていること…、今回たまたま差されただけだ…、まともにやっていたら商売できない… ”次から次へとペラペラとしゃべる。TV画面に向かって生卵をぶつけたくなるよな容疑者(!)だった…
そして、他の偽装と同じように、国産鶏肉が手に入らなくて仕方なく表示を偽装したと言う。しかし価格は国産鶏肉よりも高いブラジル産の2倍以上で売っているのだから、当に盗人猛々しい。


さて、昨日我々業界にとっては食品どころではないJIS法違反に目を疑った。
神奈川の生コン工場のJIS法違反である。
それも、コンクリートの強度や耐久性を左右する材料を偽装していたと言うのだから始末に負えない。信じたくないが、JIS(日本工業規格)認定工場だ!
サミットや教員不正採用事件などのニュースに隠されたように報道された。

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経済産業省は8日、日本工業規格(JIS)で混入が認められていない「溶融スラグ」を入れた生コンクリートを製造、出荷したとして、JISの登録認証機関「財団法人日本建築総合試験所」が同日付で六会(むつあい)コンクリート相模生コンクリート藤沢工場(神奈川県藤沢市)のJIS認証を取り消したと発表した。同工場が出荷した生コンは神奈川県内で300件以上の建築物に使われているとみられ、国土交通省は、物件の特定と建築基準法上問題がないか調査に乗り出した。

 問題の生コンは砂のかわりに一般廃棄物や汚泥を焼却処理した後に残る灰を溶かして固めたガラス質の粒を使用、同工場が昨年7月から今年6月にかけて生産し出荷した。国交省によると出荷先は横浜市など同県の5市内という。

 建設中の横浜市のマンションと藤沢市の工場で、コンクリートの表面がはがれる「ポップアウト」と呼ばれる現象が起き、両市が調べたところ不適切な溶融スラグが使われ建築基準法に違反することが分かった。
(産経ニュースより引用)
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コンクリートの主な原料はセメントと砂と水、そして砂利(砕石)からできている。
現在は、この材料を混ぜてフレッシュコンクリート(生コンクリート)と言う固まる前の流動体として工場から出荷され、コンクリートミキサー車(生コン車)で建築・土木の現場に搬送され、枠の中に充填し、固めることで強度が出て、コンクリート造の建造物になる。
問題となっているのは、この生コン工場では原料の砂に代えて「溶融スラグ」を混ぜていたというものだ。この材料を使うとポップアウトという現象が起きコンクリート表面が剥がれ落ちる。
どのくらい前からなのかまだ分からないが、膨大な被害が起きるだろう。

ここでも工場責任者らしい人物が“2年くらい前に、状態の良い砂が入手できず、取り敢えずスラグを使ってしまった…”…目眩がする!
人命と人の財産を何だと思っているのだろうか??
バレなければ何でもあり??日本人ってこんな無責任なバカばっかりだったのだろうか…

昨年、耐震強度偽装事件をうけて、建築基準法の確認審査が強化された。
日経のWebサイトで、この件を最大の被害者である耐震偽装マンションの住民から「…違反建築への罰則強化が効果的だ…」とと言う意見を述べている。簡潔に言えば、事前の書類審査をいくら厳しくしても、現場で正しくチェックできなければ画に描いた餅だと。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20080706/524168/
私も全く同感である。

本来JISやJAS規格は、厳格な基準での運用が必要なのは言うまでもないことだ。この基準が当てにならなければ、消費者や作り手は何を基に、品質の善し悪しを判断すればいいか分からない。
その根幹の基準が蔑ろにされているのだから、政府はもっと強い対策を講じなければならない。単なる文書偽装や詐欺罪程度の罰則では、まじめにモノをつくり、生産し、販売している者がバカを見る。消費者にとっても多大なる被害を与え続けている。
JISやJAS認証の剥奪は勿論のこと、被害の大きさや、悪質な偽装には禁固刑も含めて厳重に処罰して欲しい。
もう、国産だから、日本人だから、MADE IN JAPANを選ぶ、という物差しは残念ながら壊れてしまったようだ。



            ベランダの夏(本文とは無関係です)

国土交通省報道資料発表資料
「六会(むつあい)コンクリート(株)が出荷したJIS規格に適合しないレディーミクストコンクリートの使用による建築基準法違反について」
http://www.mlit.go.jp/report/press/house04_hh_000013.html

ポップアウト現象
コンクリート表面の狭い範囲が円すい状に飛び出すようにしてはく離する現象。凍害やアルカリ骨材反応、鋼材の腐食などで、表面付近の内部に膨張する圧力が生じて発生する。


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