建築家・飯沼竹一のブログです。暮らしや住まい、家や建築、街などを通して見聞きしたこと、日々感じたこと、考えたことなどを気儘に手記にしています。四方山話も含めて呑気に続けて行こうと思います。 ご意見ご感想などお願いします。
ハンモックのある住まい
先月末の土曜日に、「王子台の家」にお邪魔してきました。
床下暖房の使用感や意見を聞きに行くとともに、1年ほど経ってどのように住まわれている、家主のNさんご一家にインタビューさせていただきました。

外観はまだ1年ということもあり、竣工時とほぼ変わりありませんでした。
家に入ると、かなりキレイに住まわれているのが分かります。お子さんは3人ともに女の子ですが、それにしてもキレイです。
階段廻りなど漆喰の壁など手垢など付くのですが…きっと奥さんが綺麗好きで、お子さん達も似たのでしょうね。我が家とは大違い…(苦笑

今回の訪問は、「住まいの相談会」に参加されたFさんご家族が一緒でした。
Nさんも快くご招待くださったので、お言葉に甘えさせていただきました。

この「王子台の家」の特徴に、玄関ホールとリビングから繋がるテラスがあります。ガラス屋根がかかり、桧板の格子壁で囲われているので、いろいろな使われかたをしてもらえます。夏にビニール製のプールに入って遊んでいたのは想定外でした。(笑
それと、Nさんの考えでハンモックを吊してあったのが印象的でした。昨年GWにウチの子供たちを連れて行った時にも感心したものです。
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今回はホールにそのハンモックを吊していました。
Nさんちの三女のチーたまちゃん(2歳)は器用にブランコにして遊びます。

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最後はFさんちのお子さん2人も一緒にハンモックに乗って嬉しそうでした。
これも家全体が暖かいから出てくる発想なんだろうなと思いました。

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て、Nさんへのインタビューです。
床下暖房(エナーテック社システム)ですが、とても快適な冬を過ごせたとの感想でした。
今年の冬は比較的暖かかったこともありますが、温度コントローラーを抑え気味でも十分だったと。ほとんどの床が桧の板張りなので、素足のままでも暖かかく気持ち良いといいます。
1階と2階の温度差が3℃くらいあるようですが、2階の補助暖房(ルームエアコン)も一切使わずにこの冬は済んだようです。とにかく家の中全体で温度差が無いのでストレス無く過ごせるのが嬉しいとのご意見でした。

ちなみに昨夏は、家全体をエアコン1台と扇風機で過ごせたそうです。冷房能力4.0kWのルームエアコン(14畳~18畳)です。この家の延床面積は約130㎡です。
断熱、気密性も良好と言うことでした。

次にランニングコストです。
深夜電力といってもスラブヒーターの電気容量は大きいので、使用電気量がけっこうかかります。
床面積や間取り、気密性や断熱性によって変わりますが、この「王子台の家」ではヒーターの電気容量は14.11kW、年間使用電気量は8,000kWhとしました。
設計時にエナーテック社から算出された年間電気料金は56,000円/年で深夜電力割引38,640円/年。ですから実際の支払う電気料金は約17,360円/年くらいです。(これは2階の補助暖房の使用料は含まれません)
それでNさんに聞くと、設計時の2年前とは電気料金が違うので一概には言えないらしいですが、おそらく20,000円/年くらいとのことでした。ヒーター使用時期が11月~3月の5ヶ月だとすると4,000円/月くらいですから経済的と言えます。
他の全館暖房や床暖房などと比較すれば相当な割安感があります。

エナーテック(株) http://www.enertec.co.jp/index.html
hammock2000   http://www.hammock2000.com/concept/

ハンモックのある住まい。
温度差のない心地よい温熱環境の家。
ご興味のある方はお問い合せください。

オーダーメイドの住まいをあなたに
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新オンナのコ達の園


先日、千葉にあるニューハーフのお店に行く機会がありました。
お付き合いのある建設会社社長に誘われて行ってきました。
この店の内装工事を手掛けた建設会社です。

店に入って驚いたのは、照明器具設備の凄さです!
50㎡ほどの店なのに、天井はほとんど器機で埋め尽くされていました。
酔っていたので不確かですが、照明器機だけで2000万円くらい…らしいです!

もちろん、オンナのコたちにもビックリです。
こういう店に行ったのは、20年ぶりくらいなので、美しさに驚くばかりでした。
声がやはり低いので、話をするとニューハーフだと分かりますが、街角で知らずに見たら区別つかないでしょうね…(汗

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ショータイムは本当に綺麗でした。
店自慢の照明も素晴らしかった。気が付くと店は満席でした。

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みなさん、ありがとう!
お陰様で、楽しい一時を過ごしました。


Club Pink-soda

http://www.pink-soda.com/index.htm

ワコー・エンジニアリング
http://www.wako.e-arc.jp/

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オーダーメイドの住まいをあなたに
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ギリギリ間に合いましたね!
「朱鷺を焼き鳥にして喰っちゃうような話」…名言だと思います。
今回の東京中央郵便局の建て替え待ったの騒動では、鳩山総務大臣の対応に賛辞を送りたいと思います。

これは、日本郵政が東京中央郵便局の局舎を一部の外壁を残して解体し、地下4階・地上38階建て、高さ約200mの超高層ビルを建設する計画です。その解体工事に着手するにあたり、「ちょっと待った!」と鳩山大臣がSTOPを掛けたものです。
日本郵政の話では、千数百億円にも上る総事業費は郵便局会社が全額出資し、年間300億円に達する賃貸収入により、毎年約100億円の利益が見込めると説明しています。
歌舞伎座の建て替えもガラス張りの超高層棟が建設されるようです。
なんだか同じような手法とデザイン…毎度ながらウンザリ思うのは決して私だけではないと思いま
す。



※資料映像:日本郵政が08年6月に発表した完成予想図


現在の東京中央郵便局は、19○○年に建築家・吉田鉄郎の設計のよって竣工しました。
派手さはないものの、柱と梁の架構を表に見せることで日本の真壁構造を表現したと言われています。『日本美の再発見』などの著作がある建築家ブルーノ・タウトは、この建築が伊勢神宮や桂離宮に通じるシンプルさを持つ傑作と評したと習いました。

日本建築家協会や日本建築学会が、またdokomomoJapan(ドコモモ・ジャパン)という国際的な団体が当時の郵政省、文化庁に保存要望書を出しています。
文化庁もこれを「重文指定を検討する価値がある」と表明し、08年3月には「東京中央郵便局を重文にする会」が発足、シンポジウムをはじめ、この問題の論議を活発にしてきた経緯があります。
日本郵政がつくった第三者の有識者による歴史検討委員会では、7人の委員の内6人が全面保存を主張していたことがこれまで明らかになっています。
これらの論議を無視するかたちで日本郵政はこの中央横郵便局の再開発を強引に進めてきました。
経済的な損失を理由にし、一部の壁だけ残せば今更誰も文句を言えないだろうと安易に考えていたのでしょうか…。



※資料映像:Powered by 36arts.com


歴史とその時代の文化、そしてその文化を受け継いできた時間、人々の記憶は金で買えないのです。それが文化であり、遺すと言うことではないか…。
手法はいくらでもあるはずです。収益一辺倒で考えるから可能な限り面積を大きくとり、金にならない古い部分を削り落とすことになる…
新しい建物ばかりの街は、魅力もなければ温かさも感じられないと思います。
京都や奈良、あるいは西洋の街並みが何故美しく観光的な価値があるか…それは文化の香りがあるからです。

開発とは壊すこと!!私が学生の時習った衝撃の真実です。
近年再開発という名のものどれだけの文化や自然が破壊されてきたでしょうか。
世界の大変革の時代…経済至上主義から脱却の時ではないかと思います。

いずれにしても、今回の騒動を契機に保存と活用方法を十分に議論して、できるだけ吉田鉄郎の設計趣旨を生かした再利用ができる様十分検討して欲しいと思います。そして少しでも丸の内の歴史を遺してもらいたいと思います。


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※資料映像:中央郵便局のある風景
20代の頃、何度となく設計コンペに応募し、郵送締め切り日の消印を得るため深夜の窓口に並んだ思い出があります。東京駅前の風景は丸ビルが無くなり、今ではこの郵便局だけになりました。

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