建築家・飯沼竹一のブログです。暮らしや住まい、家や建築、街などを通して見聞きしたこと、日々感じたこと、考えたことなどを気儘に手記にしています。四方山話も含めて呑気に続けて行こうと思います。 ご意見ご感想などお願いします。
市役所は市民に役立つ所


先日、千葉県の外房のある町役場に行く機会がありました。海水浴などで有名な町です。
ある頼まれ案件の調査を兼ねて、町役場の建設関連部署に行ってきました。

車のナビにお任せでいきなり行ったので、はじめはJRの駅近くを予想していたのが町の中心からドンドン離れて山の中へ…
突如現れた異様な建物に、しばし呆れて見ていました。
「箱物」と揶揄されるそのものです!!

駐車場に入れて、庁舎に向かうがどこがエントランスだか不明…適当にうろうろして案内板のある階段塔(?)に入りました。
目的の部署がどこにあるのか分かりません。
3階のフロアーにあるようなので、エレベーターを探すもこれまた分からないので、そのまま階段で3階まで上がりました。
薄暗い中廊下を目的の部署を探して歩くと、どこに何があるのか直ぐに分からない!
そのうち明るいホールのような場所に見えた方向に曲がると、個室の執務室でした。
すぐさま廊下に戻り、来た方向に戻りながら、不審そうに遠くから眺める職員に、「建設環境課はどこですか?」と尋ねると、3階だと言う。ここは「3階じゃないのですか?」と続けざま聞くと、「ここは4階です」という無愛想な回答… どうも初めに入った入り口は2階レベルだったようです。そして間違えた執務室は町長室でした!

それにしても私を見ていて誰も声を掛けない!呆れた町役場です。
今時こんなお粗末な対応の役所は希少だと思います。それとも自分の認識がずれているのでしょうか…
だいたい交通手段が無いような山の中に移転建設して、それもわざわざ4階建てにする必要があったのでしょうか?
お年寄りや障害を持った方達にとって、また私のような他の市町村から来た人にとって、全く優しくないつくりの庁舎です。


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私が生まれ育った松戸市の市役所エントランスには、「市役所は『市民に役立つ所・市民にとって役に立つ人がいる所』と書かれたプレートがあります。
松本清という30年も前の市長がモットーにしていた言葉です。
任期中は無給で勤務し、全国に先駆けて「すぐやる課」を作ったりと話題に事欠かない市長さんでした。
(もちろん「マツモトキヨシ」の創業者であることも有名です)

議員や町職員のための庁舎なんて時代錯誤も甚だしい限りです。
役場の駐車場を出て車からこの庁舎を見上げて、老朽化した庁舎入り口あるあの「市役所は市民に役立つところ…」のプレートを思い出していました。



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責任を持って食す


シルバーウィークの最終日に、かねてから子供たちからの要望だった海釣りに行きました。
九十九里の八日市場付近の河口で、まぁ、海釣りと言ってもハゼ釣りですが…(笑
3人分の竿と仕掛けを用意して、エサをつけてやり、根絡んだと言えばとってやり、針がなくなればつけてやり、釣れたと言えば針を外してやり…まぁ父は忙しく飛び回りました。

思った以上の晴天で暑くて、子供たちはまだまだやる気だったのですが、私が勘弁してもらい3時間ほどで終了!
で、釣果はハゼが3匹、フグが2匹。
ちょうど1人1尾ずつ釣ったので大満足のようでした。
フグはその場で逃がしましたが、ハゼは持って帰って食べると言います。
3尾じゃあ、どう調理するか考えましたが、これもいい経験になるだろうと考え、生きたまま持ち帰りました。

帰宅後、1匹は死んでしまってましたが、2匹は元気にバケツの中で泳いでいました。
結局、魚屋でサンマを買い、一緒にフライにすることにしました。
3人を集めて、まな板の上に生きているハゼを載せ、一気にさばきました。
はじめは言葉を失っていましたが、ハゼ3匹をおろし終わり、その後買ってきたサンマをおろすと、ようやく納得?理解?できたようでした。

子供たち3人にハゼ1枚ずつとサンマのフライを皿に載せ、「ハゼとサンマの命をいただきます!」と言ってから食べさせました。
3人ともに「おいしい!」と感嘆し、「食べてみて!」いってハゼをわけてくれました。
ほんの小さな一片でしたが臭味の全くない白身の上品な味を十分感じました。
これだったら天ぷらの方が良かったか…と思いつつ、疲労一杯の父でしたが満足できた休日になりました。


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ピンポイントの工事監理
先日、「おゆみ野の家」の近くで建築中の建築主Mさんから、ピンポイントの工事監理を頼まれました。
1時間ちょっとの工事立会です。

このMさんとは2年くらい前に一度計画の相談を受けた方でした。
当時の計画を随分と変えて、ハウスメーカーHに設計施工で発注したとのことでした。
ご自分で何でも調べることがお好きなようで、建築の施工についても非常によく勉強されています。
基礎工事における鉄筋の被り(かぶり)も知っていました…(汗
そんなMさんが私に依頼してきたのは、生コンの受入検査立会と打設(流し込み)前のチェックです。




コンクリート打設の朝、Mさんの建設現場に行くと、HM(ハウスメーカー)の営業担当と現場担当の方がスタンバイしていました。
ビデオカメラを片手に持ったMさんにその2人を紹介され、早速ミッションに入りました。

先ずは配合計画書を確認し、1台目のコンクリートミキサー車から試験用の生コンを抜き取ります。
出荷伝票を見て、配合計画書の製品であることを確認します。
スランプ、空気量、コンクリート温度、塩化物量など、JIS規格に則した数値であることを確認し合格としました。
このHMでは今回のMさん邸の工事だけではなく全物件で、生コンの受入試験をし、さらにその試験は第三者の公的機関に依頼しているとの説明を担当の方から聞きました。

コンクリートの打設準備の状況を見ていると、ポンプ車で初めに使う先行モルタルを袋に入れて廃棄しています。このHMのマニュアルにその方法が出ていました。
これはなかなかできないことです。私どものような設計事務所が工事監理をしていればこの先行モルタルを廃棄して生コンと混じらないようにするのですが、おそらく多くの現場ではそのまま生コンと一緒に型枠内に打設していると思います。
他の大手ハウスメーカーもここまでのマニュアルを実践してるところは少数だと思います。

簡単に説明すると、生コンをポンプ車で配管を通して圧そうして打設する時は、圧そうする直前にモルタル(水・セメント)を先送りします。
配管の詰まりを防ぐためと生コンの圧そう中の材料分離を防ぐ為です。
そしてこの先送りモルタルの品質変化した部分は、型枠内に打ち込まず廃棄するという基準があります。
しかし、この基準を知らない現場監督が多いこと、廃棄し硬化したモルタルの処分が面倒なことなどがあって多くの現場では生コンと一緒に流し込んでしまいます。


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準備が整いコンクリートの打設がはじまりました。
ポンプの筒先を持つ職人さんと流し込まれた生コンを閉め固めるためのバイブレーターという専用の電動機械を持つ職人が2人、打設の状況を確認し打設個所を誘導する職人さんの4人体制で、テキパキと作業をこなしています。
このバイブレーターの掛け方や打設手順なども事細やかにマニュアルに書かれています。
そしてそれを実行する職人さん。
このHMの品質に対する考え方に少し感動を覚えました。
依頼者のMさんに、しっかりしたHMで良かったですね、伝えました。


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帰り際に、担当の方から勉強させていただき有り難うございます、との挨拶をいただき、こちらこそ言い体験をさせていただきましたと、礼を述べて現場を後にしました。


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090909甲虫の日



朝からFmラジオでビートルズのナンバーが次々流れています。
13枚のオリジナルアルバムはLPでもCDでも持っているのですが…
結局、本日発売のデジタルマスター盤を注文してしまいました。(苦笑

中学2年生の時、初めてラジカセなるものを買ってもらい、深夜に聞いた「プリーズ・プリーズ・ミー」
背中がゾクゾクっとして、頭がフワッと…それ以来のことです。
今更変わらないですね、この気持ちは。




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子どもハローワーク講座


8月の終わりの土曜日に、千葉市の生涯学習センターで子ども向けの講演をしてきました。

依頼された方は以前事務所で手掛けた「王子台の家」のご主人。
子育てが趣味という子ども好きの方で、今係わられているお仕事は天職だと思うほどです。

その方から子ども向け職業案内の講師をお話しがありました。
「子どもハローワーク講座」という企画で、これまでパテシェや落語家などの職業を紹介しています。
今回私に依頼された内容は、「家づくりの職人~建築士と大工の技」 対象は小学校4年生~中学校3年生で、学校などに広報して50人くらいを募集するとのこと。
そして現役の大工さんと一緒にデモンストレーション含めてお願いしたいと。
大工さんは子どもたちの将来なりたい職業のうち、常にトップ10に入る人気です。
http://chiba-gakushu.jp/event_kouza/kodomo/kodomo07.html

そこで大工さんは、「おゆみ野の家」でお世話になっている棟梁にお願いすることにしました。
大工暦35年、これまで手掛けた住宅は150棟を越えると言う大ベテランです。
初めはなかなか返事をもらえなかったのですが、拝み倒して承諾してもらいました。

私の方は、スタディ模型や実施の図面、スケッチや竣工写真や工事写真を用意しました。
事前準備として講演内容を考えたのですが、子ども向きだとそれじゃなくても専門用語が多い職業でどれだけ分かり易く説明できるか…かなり神経を使ってまとめました。
それでも、当日は途中から明らかに「飽きた~!」って顔をしている子どもが多かったので、準備不足を反省した次第です (苦笑

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棟梁は、大工道具と継ぎ手など見本を会場に準備してくれました。
やはり子供たちにはこちらの方が興味津々で面白いようでした。
鋸(のこぎり)やのみ(鑿)の使い方、墨壺の実演など目を輝かせて見入っていました。

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特に、鉋(かんな)掛けは体験する時間が設けたので大勢の子が参加しました。
驚いたことに、かんな屑を持ち帰りたいと言う子供たちが多かったこと。
今の子供たちはかんな屑を見たことないのですね!木が紙のように薄くなることに驚いたようです。

確かに多くの住宅の現場では、鉋を使う工程がなくなっています。
鉋どころか、墨壺やのみを持っていない大工がほとんどです。
子ども達の人気の職業もいつまで存在するのか…何だか嬉しさ反面、淋しい想いを持って終わりにしました。



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