建築家・飯沼竹一のブログです。暮らしや住まい、家や建築、街などを通して見聞きしたこと、日々感じたこと、考えたことなどを気儘に手記にしています。四方山話も含めて呑気に続けて行こうと思います。 ご意見ご感想などお願いします。
2014年へ
今年もあと3日。
事務所も本日から年末休暇になりました。

振り返ってみますと、年明けから公私にわたり走りっぱなしでした。
よく身体がついてきたと思います。(苦笑
来年は心身共にもう少し余裕を持って行動していきたいと思います。


そして、今年も多くの方々にお世話になりました。
こうして新しい年を迎えることができるのも皆さまのお陰です。
この場を借りて感謝を申し上げます。
また、来年もどうぞよろしくお願い致します。

来年が皆さまにとって素晴らしい年になります様に。


2014年へ


アトリエ24 年末年始休暇
12月28日~1月5日






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用途変更の大変さ
今年は諸事色々ありまして、2物件の用途変更に携わることになりました。

一つは、障害者就労支援施設を運営サポートする会社からの依頼で、新設の支援施設を駅近くの事務所ビルに入居する計画です。
用途は「児童福祉施設等」になるので、事務所や店舗用途からの変更になります。
つまり、用途変更の建築確認申請をすることになります。
(ちなみに該当する面積が100㎡を超えると申請する義務が生じます)
相談は1月に受けたのですが、なかなか条件にある事務所ビル、テナントビルがなく、計画が進みませんでした。
8月になり、ようやく建築基準法、消防法をみながら、変更対応できそうな賃貸物件がでてきました。
竣工10年の比較的新しいビルでしたが、所轄の建築指導課、消防署に何度も足を運んで、ようやく11月に決済をとりました。

もう一つは、老人ホームを運営する会社からの依頼で、新設のデイサービスセンターを既存テナントビルの1階に計画するというものです。用途は上の計画と同じで「児童福祉施設等」にあたり、既存が店舗なので、これまた用途変更の申請をすることになりました。
この計画も6月から相談を受けて、ようやく年内の確認済証決済の目途がたちました。
年明けから内部のリフォーム工事が始まりますが、予定の工期から2か月も遅れています。


二つの物件ケースでなぜこれだけ時間がかかるのか。

その理由は、まず既存のビルが、現段階で建築基準法に合致した建築かどうかを調べて報告しなければいけません。
これが相当大変です。不適規格調書という書類を提出するのですが、古い建物であればあるほど、テナントが入れ替わったりしてたくさんの変更がなされています。竣工時の確認申請、完了検査とは状況が違うので、適合しているか否かを一つ一つ確認、判断することになるのです。
次に、もともと用途が違うテナントが入居するときに、新たに必要になる避難や居室の規制が建築基準法に、また必要になる消防設備が消防法に適合することを説明しなければいけません。
これも既存ビルの性能や設備などが様々なので、そのまま適合するか、それに合うように変更するか、判断することになります。

したがいまして、手間ばかりかかり、申請まで持っていくのが大変なのです。

今回のこの2物件は、千葉県の福祉課に届けを出す必要がある計画なので、用途変更は避けて通れない訳です。
比較的新しいビルでしたから、不適格になる部分はほとんど無かったですが、それでも大変時間がかかりました。
しかし、その様な届けを必要としない、業態、テナントは、それこそこのような面倒な申請などせずに、入居します。
その結果、多くのテナントビルが、違法状態(不適格建築物)になっているのが実情ではないでしょうか。

今回強く感じたことは、行政側でもこのような部分的な用途変更に対応する場合は、簡略できるところは見直して欲しい言うこと。
そして、ビル所有者、管理者、仲介不動産業者は、用途変更に対して、もっと適切に対応していただきたき、その場で安易に契約をまとめないようにお願いしたい。

それにしても、今回は成り行きで、この業務を引き受けましたが、今後はご免被りたいというのが正直な感想です。(苦笑

用途変更





テーマ:建築 - ジャンル:学問・文化・芸術

こんな雨の日でも明るい
鎌取の家

「鎌取の家」の工事が佳境です。
内装の下地がほぼ完了で、明日天気であれば外装回りも概ねできあがりそうです。

今朝は重い雨空でしたが、2階のリビングダイニングは、それでも明るく寒く感じません。
ミニマムな家ですが、明るく開放感ある空間ができつつあります。

完成は来月末で、楽しみです。



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千葉、東京で住宅設計を行う建築設計事務所



SUMAIセミナーのご案内(テーマ:住まいづくりの費用)
JIA(日本建築家協会)の住宅部会では、株式会社LIXILと共催で一般市民を対象としたセミナーを行っています。
10月から3月までSUMAIセミナーPART18を行います。

12月は私も講師としてお話しします。
ご興味のある方は是非参加ください。


SUMAIセミナー


第3回セミナー『住まいづくりの費用』~家づくりのコストと建築家の役割~

住まいづくりでは何にどれだけ費用が係るのかわかりにくいものです。具体的な費用の内訳、優先受遺医の付け方、また限られた予算を有効に使うために建築家がコストコントロールに果たしている役割について話します。

日 時 : 2013年12月7日(土)13:30~15:30
会 場 : LIXILショールーム東京 7Fイベントルーム
東京都新宿区西新宿8-17-1住友不動産新宿グランドタワー7F
交通案内 : 東京メトロ丸の内線「西新宿」駅1番出口より徒歩約3分
駐車場:なし
参加対象者 : 一般・学生及び会員(賛助会員含む)
講師 : 郡山貞子(建築家 郡山建築設計事務所)

       飯沼竹一(建築家 アトリエ24)
コーディネーター:林 秀司(建築家 アトリエ塊)
参加費 : 無料
定 員 : 50名 定員で締め切る、事前の申込が必要
申込方法: 氏名、住所、電話番号、メールアドレスを明記の上、郵送(はがき)、ファクスでお申し込みください。

LIXIL ショールーム東京 「SUMAIセミナー」係
〒160-6107 東京都新宿区西新宿9-17-1住友不動産新宿グランドタワー7F
TEL. 03-4322-8888   FAX.03-4332-8880
問合せ先 : LIXILショールーム東京
主催:(公社)日本建築家協会関東甲信越支部住宅部会




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グラスウール
鎌取の家は外装、内装工事に入っています。


この家の断熱性能は、次世代書エネ基準を満たす仕様です。

壁断熱  高性能グラスウール16kg/m3 厚さ100mm充填
屋根断熱 高性能グラスウール16kg/m3 厚さ200mm充填

この断熱性能を他の断熱材で満足させようとすると、コストが2倍~3倍になります。
30坪の家であれば20~30万円以上です。
グラスウールに関してはいろりろ欠点を言われますけど、他の断熱材料でも耐久性や可燃性などのメリット、デメリットがあります。

関東より西でつくる家で考えたとき、色々な断熱材を比較してみると圧倒的にグラスウールが優位であることがはっきりします。
ですからアトリエ24では、ケースバイケースですがグラスウールの選択を建築主に勧めることが多いのです。

もちろん建築主の要望が優先されます。

鎌取の家

鎌取の家

実はこの現場では工務店サイドの手違いで性能の違う グラスウールが納入されて、そのまま充填されていました。
間違いを指摘して早急に入れ替えたのですが、大工棟梁いわく「予行練習しちゃったよ!」とのこと…
随所で確認が必要ですね。(苦笑


グラスウールの安全性については以下のサイトを参照ください。

http://www.glass-fiber.net/anzensei/1.html#a1point



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