建築家・飯沼竹一のブログです。暮らしや住まい、家や建築、街などを通して見聞きしたこと、日々感じたこと、考えたことなどを気儘に手記にしています。四方山話も含めて呑気に続けて行こうと思います。 ご意見ご感想などお願いします。
構造材の継ぎ手加工
「匝瑳の家」では、木の構造材は大工さんが手作業で加工します。

いわゆる工場機械加工をプレカット製品といいます。
職人の技量の差による不具合を少なくし、効率的に、早く、大量に加工できます。
アトリエ24のこれまで木造建築でも9割はこのプレカットです。
機械加工できない継ぎ手、仕口は腕の良い大工さんが現場で加工しました。
「谷津の家」や「おゆみ野の家」などはこのスタイルです。
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この家は、クライアントのこだわりが強く、地場の杉、桧を選び、大工に加工してもらいます。
昔ながらの「墨付け手刻み」です。
大工の棟梁はクライアントの古くからの知人で、腕の良い大工だと聞いていました。

匝瑳の家

匝瑳の家

この日は、クライアントと一緒に、この棟梁の作業場に打合せを兼ねてお邪魔しました。

作業は土台の加工が終わり、先に部材発注した小屋梁の刻みをしていました。
子どものころ見た、鉋(かんな)掛けはさすがにありません。
それでも、プレカットの味気ない仕口と比べてやはり重さが感じられました。

このあと、丸太から製材した2階の床梁、柱が人工乾燥の工程を経て、この作業場に搬入されます。
その構造材の加工が済むと、現場に持込み、建て方です。




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千葉、東京で住宅設計を行う建築設計事務所


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「匝瑳の家」 地鎮祭
一昨日に、匝瑳の家の地鎮祭がありました。
梅雨空の下、有り難いことに降られずに無事済ませることができました。

この家づくりはちょうど一年前に相談を受けたプロジェクトです。
家族のライフスタイルを大切に考え、プラン確定に時間を掛け、材料・工法にこだわり、ようやく着工できました。

このプロジェクトの工事はクライアントの強い想いから施主自営です。いわゆる分離発注方式(オープンシステム)なので、まだまだ時間が掛かることと予想しています。
事務所としても初めての試みなので、上手く現場が回らにことも多々あると考えられます。それだけにクライアントはじめ多くの施工者や職人さんたちと協働で工事を進めることになります。

先ずは工事の安全と無事に完成することを、クライアント家族、職人さんたちと一緒に祈願しました。


匝瑳の家

祭壇には、九十九里ならではの品があがりました。
地元の米、野菜、飯岡メロン、御神酒(梅一輪)。
一般的な真鯛に代わり、九十九里で釣れた金目鯛。なぜか二尾。この地方では二尾が一般的だとか。
真ん中のアスパラはこの庭先で朝採れたものです。
パイナップルは材木を供給してくれる工務店社長の自家製ハウス栽培品。絶品でした!

ところ変わるれば、やはりしきたりや風習が違うもので、それを知るのも楽しみの一つです。
それにしても金目鯛も食べたかったな…(笑)




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